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やっぱりもう一度、オープンワークで働きたい【アルムナイ社員インタビュー】 

退職した社員を再雇用する「アルムナイ採用」を導入する企業が増えています。一度働いた経験のある社員はその企業の社風をよく知っているため採用後のミスマッチが起こりにくく、即戦力として期待する企業が多いのではないでしょうか。

オープンワークにも今年4月、正社員としては初めてのアルムナイ採用として、アプリ開発エンジニアが中途入社しました。オープンワークでもう一度働こうと思った理由や、辞めたからこそ感じたオープンワークの魅力について聞きました。

ネイティブアプリグループ 大林拓実
2021年4月、オープンワークに新卒入社。23年2月に転職し、24年4月にオープンワーク再入社。現在は、新卒入社時と同じくモバイルアプリの機能開発・保守運用に携わる。音楽が好きで最近はエレキベースを習い始めた。


より早く成長できる環境を求め、新卒入社したオープンワークを退職

編)
2023年2月の退職から、およそ1年ぶりにオープンワークに戻ってきましたね。オープンワークを離れていた期間は長くはなかったと思いますが、戻ってきて変化を感じたことはありますか?

大)
私が他社で働いていた2023年は、オープンワークという組織が拡大した1年間だったのだと実感しました。退職前は業務委託で働くメンバーを含め100人ほどだった従業員数も、今では150人を超え、もちろんメンバーの入れ替わりもありました。

それでも、メンバーの人柄に共通する誠実さや人の良さ、社内の雰囲気は変わっていないなと感じました。出戻りで再入社した私ですが、多くのメンバーに「おかえり」と温かい言葉を掛けてもらいました。

良い変化としては、コロナ禍が収束したことで社内の交流イベントの定期開催が復活したり、新しく部活制度ができるなど社内コミュニケーションがより活発になったことです。私はコロナ禍の2021年4月に新卒入社し、フルリモートでの勤務を余儀なくされたので、対面でコミュニケーションがとれる環境が戻ってうれしいです。

編)
オープンワークを退職する前も、社風やカルチャーはご自身に合っていたのですね。それでも新卒入社から約2年で退職し、別の企業に転職したのはどんな理由だったのですか?

大)
もともとオープンワークのミッションや、ジョブマーケットの変革に挑戦できることに魅力を感じて新卒入社しました。入社後もそこに対するネガティブなギャップはなく、エンジニアとしての成長という点でも満たされていました。

ただ、次第に「それだけで良いのか?」という思いが強くなっていきました。

私は、技術はあくまで手段の一つであると思っています。最終的につくるのはプロダクトやサービスであり、その中で特に技術に強みを持って貢献するのがエンジニアという職能だと捉えています。

新卒で入社してから段々と仕事に慣れるとともに、エンジニアからも積極的にプロダクトやサービスをつくることにもっと深く関わりたいという思いが強くなっていきました。でも、当時の自分では上手くできず、それに対する焦りもあり、実現できる環境に身を置くため転職を決意しました。

今振り返ると、当時の私にもっとスキルや経験、長い目線で考える力があればどうだったかな、と思うこともあります。

転職したことは後悔していませんが、いろいろな人の意見を聞き、柔軟に考えることができていたら環境を変えずに頑張る道もあったかもしれないですね。

編)
同じ悩みを共有するメンバーはいなかったのですか?

大)
当時オープンワークのエンジニアは、他社で経験を積んだ中途入社者が多く、特にモバイルアプリエンジニアは初めて新卒採用されたのが自分でした。

Webアプリエンジニアには新卒同期もいましたが、抱える悩みは微妙に異なるなという気持ちが当時はありました。

編)
上司や先輩社員にとっても、新卒入社したメンバーの退職は寂しかったのではないかと想像します。当時どんな言葉で送り出されたのですか?

大)
ネガティブな言葉は一切なく、気持ちよく送り出してもらいました。転職することを伝えたときも「もっと色々なことをやりたがっているように見えたよ」と言われ、自分が思っている以上に自分のことを見てくれて、考えてくれていたんだなと感じました。

エンジニアの先輩社員から、「大林さんの今の年齢や経験年数で成長環境を求めるのは決して間違った判断ではないと思う」と後押ししてもらえたことも印象に残っています。

よく覚えているのは、退職直前に社長の大澤とのランチで話した内容です。

転職を決めた理由を問われ、率直に伝えました。辞めるとはいえ、我ながら社長に対して勇気のいる発言だったなと思いますが…(苦笑)、若手の意見を軽んじず受け止めてもらったことが印象に残っています。

転職先がハードな働きを求められる環境だということを大澤も知っていたので、「そういう(より早く成長したいという)考えなら転職という選択は正しいね」と背中を押してもらいました。

オープンワークに出戻りを決めた理由は一つではないのですが、新しいチャレンジを前向きに応援してくれて「円満退職」できたことは大きかったですね。辞めた後も、「オープンワークっていい会社だったな」という思いはずっとありました。

再入社後、新卒時の同期メンバーと行ったランチ

「自分は本当についていけるのか?」 転職先で感じたカルチャーギャップ

編)
転職先はどのような環境でしたか?

大)
若くて勢いのあるベンチャー気質の強い企業でした。転職早々、その雰囲気に気圧されて「自分はついていけるのかな」と不安を感じました。

思っていた以上に意思決定や仕事のスピード感が早く、成長も求められる環境でした。チームには恵まれていたのですが、無理が生じ、体調を崩してしまいました。

編)
転職の目的だった「成長」という観点では期待通り、むしろそれ以上だった、ということですね。ストレスを感じた原因は業務負荷が大きかったのでしょうか。

大)
それもありますが、やはりカルチャーとのギャップが大きかったです。成果を出すことが最優先で、コミュニケーションの丁寧さに欠けると感じる場面がありました。

オープンワークは、行動指針の一つに「Be Honest」(「自分都合にならず、ステークホルダーに誠実であろう」という意味)が定められているように、サービスやプロダクトはもちろん、社内コミュニケーションでも公平、誠実なメンバーが多く、「一緒に働いていて気持ちがいいな」と感じます。

新卒入社した当時は特別意識していなかったのですが、転職してみて「オープンワークは自分と波長の合う人たちが多かったのだな」と思いました。

編)
オープンワークに戻ることを考えるようになったのは、そういった背景からですか?

大)
社風やメンバーの人柄の良さもありますが、手掛ける事業の意義やミッションに心から共感できるのはオープンワークだったとあらためて感じるようになりました。

転職したときはエンジニアとしての成長を優先し、オープンワークとは全く異なる事業の企業を選んだのですが、企業の社会的役割や使命に納得できていないと、やりがいをもって働くのは自分にとっては難しいことだったのだと、これも転職したからこそ得られた学びになりました。

辞めた後にオープンワークの良さを再認識したと語る大林

アルムナイだからこそ 今の自分にできることとは?

編)
最後に、前職の経験をオープンワークでどのように生かしたいと考えていますか?

大)
結果として、前職は自分に合わない環境でしたが、勉強になることは多かったです。

今つくっているプロダクトをどう成長させるか、どの指標に注目し、そのための戦略をどのように落とし込んでチームで行動していくかといった、組織でのプロダクトマネジメント面の秀逸さは印象に残っています。

一人のエンジニアとして全体の方針に意見を出しながらも従いやすく、そのような良いところはオープンワークでももっと取り入れたいと思っています。実際に、現マネージャーに提案する機会も増えてきました。

私自身がそうであったように、「もっと成長したい」「もっと他にやりたいことがある」と考えたときに、キャリアを主体的に築くうえで転職は一つの手段ですし、オープンワークのプロダクトもそういった思いから運営されています。

私も、成長を求めて環境を変えたことそのものは間違いではなかったと思っていますが、成長に対する不要な焦りから、オープンワークの良さを見落としてしまっていたとも思います。

今後もし、周りに過去の自分と似た悩みを持つメンバーがいたら、環境を変えずにオープンワークでできることはないか、その悩みは転職でしか晴らせないのか、一緒に考えて力になりたいと思います。


オープンワークのテックブログでもアルムナイ入社の体験記を公開しています。