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新機能開発の裏側は?プロジェクトリーダーにインタビュー

こんにちは。note編集部です!

今年の5月、OpenWorkに「クチコミ転職診断」という新しい機能が生まれました。
今回は、この新機能のリリースに関わる開発プロジェクトのプロジェクトリーダーを務めたビリー・ユアンへのインタビューを通じて、開発の裏側に迫ります。

“二足の草鞋”でプロジェクトにコミット

編)
まずはプロジェクトリーダーとして開発を進めた「クチコミ転職診断」について教えてください!

ビリー)
「クチコミ転職診断」とは、ユーザーがOpenWorkの社員クチコミでよく使われるキーワードに対する印象を回答することで、その人にマッチする企業をおすすめする機能です。

「大企業」「ベンチャー」などの会社の規模を表すものや、「フラット」「チームワーク」など社風に関するものなど15のキーワードに対し、「好む」「こだわらない」「好まない」の3つから回答します。
すると、診断結果と類似したマッチ度の高い10社が表示されます。



編)
私も使ってみましたが、直感で答えやすかったです!全く知らない企業でも、「自分にマッチする」というラベルが貼られることで必然的に関心度が上がりますね。求職中はネームバリューのある企業に目が行きがちですが、こうした別確度からの情報があることによって新たな企業との出会いが生まれると感じました。

ビリーさんは、この新機能のリリースプロジェクトのプロジェクトリーダーでしたが、どんなことをされていたのですか?

ビリー)
今回は、「リリースに向けてスケジュール通りに進行する」というのが主なミッションでした。一言でいうと、プロジェクトマネジメントです。
前任のリーダーが開発仕様まで決めてくださっていたので、正直はじめはそんなにハードではないかなと考えていたのですが…大間違いでしたね(笑)
ちなみに、このプロジェクトに対しては、エンジニア職として開発の役割も担っていました。

編)
二足の草鞋ですね!プロジェクトマネジメントとエンジニアとしての開発業務は全然異なるのでは?

ビリー)
オープンワークのプロジェクトリーダーは、基本的にメンバー業務とプロジェクトリーダー業務を兼務しています。ここにいると当たり前だと感じてしまいますが、確かにユニークな点かもしれません。

プロ意識が高いメンバーと過ごす日々

編)
ずばり、プロジェクトリーダーとして心掛けたことはなんですか?

ビリー)
とにかくコミュニケーションを取ることに尽きます。
プロジェクトには私以外にもう1名のエンジニア、デザイナー、データアナリストという職種のメンバーがいました。それぞれの専門性は異なり、役割も違うため、どうしてもちょっとした認識のズレは生まれてしまいます。その分、コミュニケーションを取ることをすごく意識しましたね。

編)
具体的には?

ビリー)
スタンダードなことばかりですよ!

まずは「頻度」を意識しました。
メンバーのほとんどはリモートワーク中心だったので、定例ミーティングを設けるだけでなく、毎朝顔を合わせて進捗や課題の共有を行う「朝会」は毎日開きました。特に議題がなければ5分で終わる日もありましたが、それでも毎日顔を合わせて話をすることを心掛けました。
ちょっとした認識のすり合わせや相談がある際は、その都度オンライン通話をしたり。

あとは、「雰囲気づくり」も意識しました。
何より、仕事が楽しいと感じるかどうかって大事ですし、働くメンバーによって大きく変わりますよね。メンバーに「一緒に働いて楽しい」と思ってもらえる雰囲気をつくることは意識していたように思います。
私自身も苦手なことがあれば正直にさらけだすことで、「分からないことがあったら声を上げても良いんだ」という雰囲気づくりは心がけました。

編)
調和を大切にするビリーさんと一緒に働いたら楽しそうですね。開発は順調に進みましたか?

ビリー)
はい。納期に追われたり、予測外のバグが生じて修正対応を迫られたり…もちろん大変なことはたくさんありましたが、順調に進んだと思います。
コミュニケーションを密に取ったことで、小さなことでも困りごとがあればすぐに解決しました。やっぱり仕事を進める上で大事なのは人と人とのコミュニケーションですね。

編)
どんなメンバーだったのでしょうか。

ビリー)
キャラクターは三者三様ですが、総じてプロ意識が高いメンバーでした。
上手くいったときでも、「さらに良くなるにはどうしたら良いか?」をとことん突き詰め、率直に提言してくれるエンジニア。どんなに忙しくても態度を変えることなく、場を和ませ、プロジェクト全体の雰囲気を明るいものにしてくれるデザイナー。徹底的なユーザー目線に立ち、ついつい見失いがちな観点で議論や判断してくれるデータアナリスト。

みなさんプロ意識が高い上にコミュニケーション能力が高く、とても良いチームだったと思います。

終わりに感じたのは予想外の「寂しさ」

編)
手塩にかけて開発した新機能が無事にリリースされました。率直にどんな感想でしたか?

ビリー)
寂しかったです。

編)
えっ!ちょっと予想外です。詳しく教えてください!

ビリー)
このメンバーと一緒に働くのが本当に楽しかったので…。
自分でも驚きましたが、楽しい日々を過ごした分、「プロジェクトとしてはこれで終わりなんだ」と思うと何より寂しさが勝りましたね。
同じ話になってしまいますが、仕事が楽しいと感じる要素って、仕事の「内容」だけでなく、一緒に働く「人」も大きいと思います。今回のプロジェクトでは、まさにこのことを実感する機会になりました。

もちろんリリースした機能が上手く動くか、といったような緊張はありましたが、自信を持ってリリースしているのでその点の不安は少なかったです。

編)
充実した日々を過ごしていたんですね。ちなみに、自信を持ってリリースした、というお話が印象的なのですが、なぜそこまで言い切れるのでしょうか?

ビリー)
リリースする前に社員に向けて機能を公開し、フィードバックを受ける機会がありました。
そこでは「キーワードが分かりにくいのでは?」「求人への応募につながりにくいのでは?」など、忌憚なきフィードバックやメッセージが寄せられたんです。
そうした意見や、クローズドリリースした際のユーザーの動きのログを元にできることはアップデートしました。限られたタイムスケジュールの中ではありましたが、自分的にはできることはやり切ったからかもしれません。

編)
自分のアウトプットに対して自信を持ってこそ、ですね。

大企業からの転職者として感じる、オープンワークらしさとは

編)
最後に、ビリーさんが感じるオープンワークらしさや文化について教えてください。
大企業に勤めた経験をお持ちのビリーさんからすると、オープンワークはどんな会社だと感じていますか?

ビリー)
裁量権をいただき、自由に任せてもらえるので仕事が進めやすい会社だなと感じています。

オープンワークはアイデアが豊富な人に向いていると思います。少数精鋭でフットワークが軽く、プロジェクトが3か月単位なのでスピーディーです。やりたいことがあればすぐに挑戦しやすく、それに対する結果も返ってきます。アイデアを活かしやすいなと思います。

自由といってももちろんプロジェクトにおいては隔週でプロジェクトオーナーにデモを見ていただき、フィードバックをいただいたので、決して放任という訳ではありません。

編)
そうしたフォローがある中で裁量権と自由が与えられるとやりやすいですよね。
最後に、ビリーさん自身の今後の展望についてお聞かせください!

ビリー)
経営コンサルタントや広告のデータ分析・研究に関わる仕事の経験がありますが、今の自分にとっては「モノづくり」が一番楽しいと思います。
なので、引き続きエンジニアとして頑張りつつ、これまでの知見を活かして良いサービスを作っていきたいですね。

引き続き、OpenWorkの「転職サービス」としての機能開発・運用を広げる上で、どうすればより良くユーザーと企業を「マッチング」させるか、というのは重要な課題だと思います。

それと共に、各所でのパフォーマンスの低下を防ぐことも課題になると思います。
クチコミサイトとして、そして転職サイトとして、それぞれの機能開発と運用を進める中で、どちらかに偏ることなくまたスピードも落とすことなく、いかにユーザーの皆様にとって良いサービスを提供し続けることができるか、ということはOpenWorkの成長にとって重要だろうと思います。

難しい課題ですが、この2つの課題に取り組めることはエンジニアとして楽しみでもあります。