世界最大のオルタナティブデータカンファレンス BattleFin参加レポート
国内最大級の情報プラットフォームを運営するオープンワークは、膨大なクチコミデータを資本市場の予測や組織課題の可視化に活用する新たなサービスも提供しています。
金融領域で使われてきた財務情報や経済統計のようなデータに対し、これまで活用が進んでいなかったデータは、オルタナティブ(代替)データと呼ばれ、OpenWorkのクチコミデータもその一つです。
今回は、オープンワークが3月に参加した、データプロバイダーとデータバイヤーをつなぐ世界最大のカンファレンス「BattleFin」の様子をご紹介します。カンファレンスに参加した、社長室所属のハフィズがレポートします。
ハフィズ
社長室所属。金融機関を経て、2023年11月入社。海外の金融機関向けに、投資の判断材料として定量スコアやクチコミ情報をデータ提供する事業の推進、企業の人事部や経営層を対象に、クチコミ情報から自社の全体傾向や競合比較を分析する事業の開発を担当する。代表大澤、社長室室長の栗本とともに、3月に開催されたカンファレンスに参加。
最近よく聞くオルタナティブデータって、どんなデータ?
最近、テレビや新聞のニュースで「オルタナティブデータ」という言葉を耳にすることが増えてきました。まずは、「オルタナティブデータ」について簡単にご説明します。
これまで機関投資家は、財務情報や株式の情報、経済統計などの情報をもとに、投資の判断を行ってきましたが、近年はほかに判断材料として利用できるデータが増えてきました。
それが、顧客の消費行動をデータ化するPOSデータやクレジットカードデータ、位置情報といったオルタナティブデータです。
オープンワークが提供するオルタナティブデータサービスは2つあります。
1つは、OpenWorkのクチコミデータを加工化して、海外のヘッジファンドや国内の資産運用会社に提供、企業の株価予測などに活用いただくサービス。会社の企業風土や従業員の満足度といった課題に対して、OpenWorkが保有する情報を通じて分析できるようになります。
もう1つは、各企業のクチコミをAIで分析し、企業風土や働きがいなどの組織課題をレポート化し、企業に販売するサービスです。
世界最大規模のカンファレンス「BattleFin」とは?
オルタナティブデータはこれまで伝統的に使われてきたデータに比べ、速報性や網羅性に優れているとされ、注目を集めています。
欧米で普及が進む一方、日本市場をカバーするデータがまだ少ないのが現状です。また、このオルタナティブデータの活用にリソースを持っている企業が少ないため、一般的なBtoBサービスと異なるアプローチが必要です。
そこで、私たちが参加したのが、3月にシンガポールで開催されたカンファレンスです。
オープンワークのようなデータプロバイダと、ヘッジファンドや資産運用会社に所属するデータバイヤーのマッチングの場で、同様のカンファレンスとしては世界最大規模です。データプロバイダによる自社サービスやデータの紹介、データバイヤーとの商談などが行われ、主催企業の名前から、通称「BattleFin(バトルフィン)」と呼ばれています。
日本国内からオープンワークを含む4社、国外は米国や香港、シンガポールなどから計40社ほどのデータプロバイダ、データバイヤー側は、ヘッジファンドなどの担当者170名ほどが参加しました。
実は想定外?コンペでファイナリストに選出!
私もOpenWorkのサービスやデータについてプレゼンテーションを行ったのですが、光栄なことに、会期中に開かれたコンペで、アジアのデータプロバイダ約40社のうちファイナリスト5社に選定いただきました。
事前審査を経て、コンペの前夜、シンガポール入り当日に連絡をいただいたときには正直びっくりしました。心の準備をしていなかったので、ホテルで必死に練習したのは良い思い出です。
思い出といえば、会期中はあまり観光や自由時間はなかったのですが、代表大澤や社長室室長の栗本とホーカーセンター(屋台や店舗を集めた屋外複合施設)でシンガポールチキンライスを食べるなど、束の間の楽しみもありました。
バトルフィンに参加する意義として、やはり1対1で商談の機会を持てることは大きかったです。
なかでも、データバイヤーだけでなく、OpenWorkと同じデータプロバイダからも興味を持っていただけたことは大きな収穫でした。
例えば、OpenWorkのクチコミデータでは補えない、環境や法的コンプライアンスのデータを提供するプロバイダとタッグを組み、ESG(環境・社会・ガバナンス)スコアを開発できるかもしれません。OpenWorkのデータが付加価値を提供できるプロダクトを開発してみたい、という思いが強くなりました。
まだまだOpenWorkやデータの独自性は知られていません。5月にも米ニューヨークと英ロンドンで開催されたバトルフィンに参加したのですが、今後もこういった機会を積極的に活用していきたいと思っています。