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Great teams, Great products オープンワーク 2024年のテーマ

こんにちは、note編集部です!

オープンワークでは月1回、オープンブリーフィングと呼ばれる全社総会(通称OB)を開催しています。経営層と現場社員の視界の共有やコミュニケーションの活性化、組織における一体感の醸成を目的に、足元の業績や目標に対する実績の報告、新入社員の紹介、進行中のプロジェクトなどについて共有されます。

1月開催のOBでは代表大澤から、2024年、そして中期的なオープンワークの経営方針が発表されました。今回はその一部をご紹介します。


働きがい最下位の日本 ジョブマーケットの現在地は変わらず

2022年12月の上場から1年が経ちました。おかげさまで新たな企業様からのお問合せやメディアの露出も増え、反響を感じる機会が増えました。

一方、日本のジョブマーケットの現在地は全く変わっていません。

米ギャラップ社の調査によると、日本の働きがいを表す従業員エンゲージメントは世界125カ国のうち、イタリアと並んで最下位タイです。世界平均が上昇しているなか、日本の働きがいは低迷を続けています。

よく、「日本人は謙遜するからネガティブな回答になりやすい」と言われることがありますが、私はそれだけが理由ではないと思います。これは日本の国民性ではなく、社会のシステムや一人一人の「働く」に対する捉え方、労働者を取り巻く法令がうまく回っていないことが理由ではないでしょうか。

企業と社員は「相互拘束型」から「相互選択型」へ


日本のジョブマーケットは、個人・企業がお互いを縛りあう「相互拘束型」から、お互いを選びあう「相互選択型」に変わっていくと考えています。

これまでの相互拘束型の社会では、年功序列や終身雇用が一般的となっていました。個人も勤めていれば年収が上がっていくので、会社から個人の希望とは異なる異動や転勤の辞令が出ても我慢をして働く人も少なくなかったのではないでしょうか。お互いがお互いを拘束しあう。これが、今までの日本社会でした。

しかし、技術進化やグローバル化が進むなど環境変化のスピードは早くなり、企業も個人も変わり続けなければ、適応できない時代になりつつあります。

企業にとって必要な人材要件は変化し、個人もまた、労働力不足を背景にした「売り手市場」によって企業を選ぶことができるようになりました。お互いがお互いを選びあう、相互選択型の社会になろうとしています。オープンワークはこの変化に適した、今のジョブマーケットに必要な新しいサービスを作り・届けることに挑戦していきます。

理想のジョブマーケット実現に必要な、企業と個人双方へのアプローチ


オープンワークは2007年の創業以来、企業と個人との間で情報の非対称性を解消したオープンマーケットをいかにつくるか、ということに取り組んできました。

けれど、相互選択型社会を実現し、熱意あふれる社員を増やしたり日本の働きがいを向上させるためには、情報の透明化だけでなく、企業と個人双方の変革が必要です。

企業の変革という観点では、そもそも「良い会社」を増やさなければいけないと感じています。ひとりひとりがいきいきと働くことができている、働きがいが成長エンジンにつながっている、そんな会社が増えていくことが大事です。

OpenWorkのクチコミが抑止力となって「悪いことを書かれないように良い会社にしなきゃ」と考える企業は少しずつ増えてきたように感じます。しかしながら、その結果、危機感は持っているけれどどうしたら良いか分からない企業も増えています。

そして、個人もまた変化しなければいけません。自分のキャリアを会社に預けるのではなく、自分のキャリアは自分で描く、キャリアオーナーシップを持つ人材が増えていく必要があります。

オープンワークは、企業と個人に直接アプローチしていく必要があります。

今年のテーマは「Great teams,Great products」


そのために、オープンワークは今年から、相互選択型社会の実現に向けたチャレンジをします。

具体的には、クチコミサイトとしてのOpenWorkや採用支援サービスのOpenWorkリクルーティングはもちろん、企業に対し、働きがいの向上につなげるクチコミ分析に基づいた組織課題のレポートを提供するサービスをすでに始めています。また、投資家向けにクチコミデータを投資判断に利用いただくことで、働きがいのある企業に資金が集まるようにするなどのデータ提供サービスの取り組みを進めています。

そして、個人に対してはキャリア情報の透明化に挑戦します。

職種や勤務地を限定せず採用する「総合職」が代表的な例ですが、自分のキャリアがどこに辿りつくか分からず、キャリアの情報がブラックボックス化されていることが日本の課題です。将来が不安で悶々とする人たちを支援し、自立したキャリアづくりを行う個人を増やすためのサービスを企画しています。

これからは、この複数のプロダクト同士の関係性が重要になります。それぞれが独立したプロダクトではなく、共通のデータ基盤があります。データが拡充すればするほど、それぞれのプロダクトで提供できる価値は大きくなり、結果としてデータも更に拡充していきます。

このサイクルを回していくための2024年の全社テーマは、「Great teams, Great products」です。「最高のチームから、最高のプロダクトが生まれる」という意味です。

これは、ヒット作を生み出し続ける米国の映画制作会社の組織づくりがヒントになっています。優秀なチームは、常に卓越した作品を目指して改善を続け、時にはいらないものを捨てる勇気を持つことができる。経営陣の役割は、偉大なクリエイターの集団が総和ではなく掛け算型の組織で素晴らしいものを作り出す環境づくりである―。

OpenWorkもそんな「Great teams」を目指し、チャレンジをしていきましょう。