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新執行役員に聞く!オープンワーク上場までの道のりとこれから

こんにちは!オープンワークnote編集部です。

オープンワークは2022年12月、東証グロース市場に新規上場しました。今回は、上場までの道のりやオープンワークが目指す組織の姿について、今年4月に執行役員(コーポレート部門管轄)に就任した広瀬悠太郎のインタビューを通じてご紹介します。広瀬自身のこれまでのキャリアやオープンワークに入社した理由についても聞きました。

広瀬悠太郎(ひろせ・ゆうたろう)

2019年2月入社
執行役員 コーポレート部門管轄
2009年、NTTコムウェア入社。会計関連システムの開発・運用に携わる。2011年からリクルートグループの経理部門において、リクルートホールディングスの連結/単体決算・開示業務に従事。2023年4月にオープンワーク執行役員に就任。プライベートでは6歳、3歳の2児の父。SEの妻と共働き。帰宅後は子供たちをお風呂に入れてから仕事を再開することも。家庭と仕事の両立のポイントは「家庭でも自分のタスクをしっかりやりきること」。

「経営の近くで組織を強くしたい」とオープンワークへ


編)まずは、広瀬さんのキャリアについて教えてください。
広)新卒入社した会社では会計システムの開発運用担当として、データをお客様に納品したり、システムの導入提案を行ったりしていました。真冬の金沢に出張して1カ月間ひたすらJavaを書くなど、面白い?経験もあったのですが、データやシステムに日々対峙するうちに「システムやデータではなく“現場”を見たい。経理という職種ならこれまでの経験を生かしながらもより現場に近づけるかもしれない」と考えるようになったんですよね。
経理として働くには簿記があると良いと考え、まずは学校に通いました。その後、ご縁があったリクルートグループの経理担当部門に転職し、入社から間もなく簿記1級に合格しました。

編)働きながら簿記1級を取得とは、ストイックですね…!転職後は具体的にどのようなお仕事をされていたのですか?
広)主に連結決算の業務を担当していました。未経験からの経理職の始まりでなかなかハードでしたが、徐々にできることが増えて一通りの業務を任せていただくうちに、気づいたら7年経っていましたね。
リクルートではとてもチャレンジングでありがたい機会をたくさん経験させていただきました。

編)そうした環境からなぜ転職に至ったのでしょうか?
広)組織の規模が大きく、また経理という職種ゆえに現場を見る機会が少ないことに物足りなさを感じたんです。大局的な視点で組織を捉えることができ、インパクトも大きい仕事でやりがいはあった半面、「もっと手触り感をもって現場を見たい」「経営に近いポジションで会計の専門性を生かしたい」という思いが募り、7年経ったタイミングで転職しようと考えました。

編)なるほど…オープンワークに入社した決め手は何でしたか?
広)一番は組織が成長フェーズにあったことです。また、OpenWorkは2010年頃からユーザーとして見ていて馴染みがあったんです。参考になる情報を提供している、ユニークなサービスという印象を持っていましたね。成長中の企業なので、内心、血気盛んな人が多いのかな…とも思っていましたが、面接を通してお会いする方々が真面目で落ち着いた雰囲気で話していて面白い方々だったことも魅力でした。

「税理士任せ」だった経理を上場企業水準に


編)オープンワークに入社後、上場に向けてどのような体制で準備をしてきたのでしょうか?
広)上場準備に向けて動き始めたのは2018年秋頃と聞いています。当時、オープンワークには準備に必要な管理部門がなく、私は一人目の経理担当として2019年2月に入社しました。
上場までの間、組織の拡大に伴って社員も増えましたが、最終的に上場準備を担当していたメインプレーヤーは私を含む4名。進捗や準備内容等の情報は、このメンバーと役員だけに留めておく必要があったため、上場を目指す企業としては、比較的少ない人員で対応していました。

編)想像以上に少ない!上場に向けて、どんなことから着手したのでしょうか?
広)税理士任せだった経理業務を上場企業水準に整えることから始めました。具体的には「発生主義で月次決算を行う」「四半期決算で行うべき会計処理を行う」などの上場企業に求められるルールを経理業務に落とし込むなどです。

編)何が大変でしたか?
広)隠さずに言えば、業務範囲の広さです(笑)
規模が大きい会社にしか在籍してこなかったので、この点に関しては驚くことが多かったです。特に入社当時は業務の掛け持ちが多かったですね。上場準備に関する業務を行う傍ら、オフィス移転のために通販サイトでオフィス用の冷蔵庫を探す、なんてこともありました。
日常は止まってくれません。常に異なる業務を平行して行う中で、上場準備という大きなプロジェクトを前に進める日々が3、4年続いたのは正直大変でしたね…。
あとは、複数のステークホルダーとのコミュニケーションです。上場に向けては主幹事証券会社や東証の担当者、すでに上場している親会社のリンクアンドモチベーション、当社の株主など、多くの方とのやり取りが必要で、相手に合わせた説明が求められます。
上場に関する仕事においてはいつも以上に相手に応じた説明が求められたように思います。
また、説明して終わりではなく有難いことに様々な質問をいただくので、膨大な量の資料作成もあり、過渡期は終わりが見えませんでしたね...。

編)上場プロジェクトチームの血と汗と涙あってこそですね。あらためて、オープンワークが上場した理由を教えてください。
広)ひとことで言うと、「社会的信頼を得ることにより、OpenWorkというサービスをより多くの人の元へ届けるため」です。
そのためには、ひとりでも多くの方にOpenWorkが社員クチコミサイトとしてはもちろん、転職サービスとしても認知され、使っていただくことが必要です。また、OpenWorkをつくり、支える仲間の確保も重要です。
上場によって調達した資金は、主にこの2点に使わせていただく予定です。

一番の評価は「良質な社員クチコミ」


編)2022年12月に無事に上場を迎えました。率直にどんな思いでしたか?
広)初値(3500円)がついた瞬間は感慨深かったです。
公開価格(3150円)を上回り、オープンワークへの期待を感じました。本当に上場したんだ、もう後戻りはできないと身が引き締まる思いでした。

編)投資家からはどのような点が評価されたのでしょうか。
広)よく評価をいただいたのは、良質な社員クチコミが、ユーザーの訪問を促すエコシステムを確立しており、広告費に依存せずにユーザーを集められることでした。
この点に関しては、海外のファンドからも「話を聞かせてほしい」と声をかけられましたし、「良質な社員クチコミの価値」が評価された証だと感じています。
これは競合他社にはない特徴だと聞いています。こうした投資家からの評価や期待の声を胸に頑張りたいと思っています。

社員一人一人が力をつけ、育っていく組織に


編)上場企業としてオープンワークをどんな組織にしたいですか?
広)組織として上場という大きなステップを超えることはできたものの、ミッションである「ひとりひとりが輝く、ジョブマーケットを創る。」の実現に向けては道半ばです。
より多くの方に利用いただくサービスになるため、強い組織を作り、成長を加速させていく必要があります。そのためにも、コーポレート部門の責任者として組織の成長基盤を整えたいと思います。

編)具体的に力を入れて取り組みたいことはありますか?
広)従業員の働きがいスコアやエンゲージメントスコアを指標としつつ、賃金水準や働くに関する制度や環境づくりについてもしっかり追っていきたいですね。
人的資本経営の重要性が高まる中、組織開発ではダイバーシティ(多様性)の推進も大切です。
偏りのある組織では一つの方向にしか進めなくなってしまいます。何か問題が起きた時に軌道修正もできません。さまざまな意見を自由に交わすことができ、変化に柔軟に対応できる強い組織づくりを進めていきたいです。

編)最後に、組織づくりで広瀬さんが大事にしたいことがあれば教えてください。
広)オープンワークの社員一人一人が、自身のやりたいことやテーマを持ち、日々の業務を推進しながらそれらが育っていくサイクルをつくりたいですね。
自分のやりたいことを選択し、業務に向き合い、研鑽していく方が働きがいを持って働けるのではないでしょうか。
オープンワークには、「組織に依存するのではなく、自分で自分を動かそう」という行動指針があります。ミッション実現のために社員一人一人に求めたい考え方や行動を言語化したもので、私個人も好きな言葉です。
この行動指針を体現できるサイクルをつくるために、例えば、一人一人が考え、行動した時に他の社員からのフィードバックを得られるような研修や仕組みを取り入れていきたいですね。
私自身もより一層自身のテーマを掲げて、働きがいを持って日々の業務に向かっていきたいと思います。