データを活かした採用支援とは?リクルーティングコンサルタントの一日に密着!
こんにちは。note編集部です!
突然ですが、オープンワークには、「OpenWorkリクルーティング」というサービスがあることをご存知でしょうか。OpenWorkに登録するユーザー向けに企業が求人を掲載したり、ユーザーにスカウトを送ることができる企業向けダイレクトリクルーティングサービスです。
この「OpenWorkリクルーティング」を導入する企業の採用を支えるのが、「リクルーティングコンサルタント」です。求職者と企業の間でマッチングをサポートするエージェントでも、キャリアコンサルタントでもありません。
あまり聞き馴染みがない職種ということもありよく質問をいただくので、今回は具体的な業務内容や面白さ・難しさについて、入社3年目・和田大生の「よくある一日」を追いながらご紹介します。
はじめに…リクルーティングコンサルタントの3つの仕事
リクルーティングコンサルタントは、「OpenWorkリクルーティング」の利用社数増加・活用促進による売上の最大化をミッションとしています。仕事内容は主に次の3つです。
①ヒアリング
OpenWorkリクルーティングを契約し使い始める企業に対し、顧客理解を目的に今後の事業展開やそれに紐づく具体的な採用計画などを伺います。
また、活用意欲低下等でコミュニケーションが取れていなかった企業と改めて接点が取れた際も、適切な提案のためにまずはヒアリングで状況把握を行います。
②オンボーディング
ヒアリングした内容をもとにOpenWorkリクルーティングの運用提案をします。具体的には、その企業の採用方針や人数充足状況などを元に、その企業の年間採用目標数のうち、何人をOpenWork経由で採用するかという目標を設定します。その採用目標数を果たすために、月間の目標値やそのために必要な行動計画を一緒に考えます。
③モニタリング・軌道修正
担当企業との間で採用計画を立てても、やはり次第にズレが生じます。お約束した目標人数を達成できるように軌道修正のMTGを設定し、「スカウト返信率」「採用辞退率」「採用不合格率」など各種データが計画通りに進捗するよう、定期的に修正提案をしています。
ここからは、和田の視点で1日の流れと、リクルーティングコンサルタントで身につくスキルについて紹介してもらいます。
和田大生(わだひろお)
Rec事業部・中途チームのリクルーティングコンサルタント。
早稲田大卒業後、2021年にオープンワーク入社。外資系コンサルや日系大手メーカー、ベンチャー企業などの中途採用を支援。
趣味はサウナと古着で、ジーンズを見ると大体の値段が分かる。
リクルーティングコンサルタントの1日
こんにちは、和田と申します。
できる限りわかりやすくお伝えできるよう、頑張りたいと思います。
まずは1日の流れから紹介します!
9:30 データ分析/担当企業への連絡/ニュース確認
始業後まずは、自分の担当企業全体の数字と企業別の数字が問題なく推移しているかをチェックします。どんなに忙しくても、毎月の目標数字に直結するスカウトの送信数・返信数・採用決定数などは必ずチェックします。
採用目標のために設定した計画が実行されていない企業があれば、早めに人事担当者に連絡を入れて、適宜修正・フォローするようにしています。
また、人材業界の動向や採用の市場感を掴むため、毎朝15分ほどニュースも確認します。
12:00 お昼休憩
普段はリモート勤務なので、昼食後は自宅で15〜30分仮眠を取るなどリラックスして過ごします。好きなタイミングで休憩を取れるので、体調やMTG予定に合わせて休憩を複数回に分けるなど工夫しやすいです。
出社の日はメンバーとランチに行くことが多いです。渋谷駅周辺は美味しいお店が多いので、お気に入りのお店を見つけるのも楽しいですよ。
13:00 MTG準備
担当企業とのMTGに向けて、1社あたり約1時間〜1.5時間かけて提案内容を準備します。データ分析ツールのTableauを使い、スカウトメール開封率や求人閲覧率、内定承諾率などを抽出し、どうすれば採用目標数を達成できるか改善案を練ります。提案内容に迷った際は社内コミュニケーションツールのSlackで適宜相談し、メンバーから意見を求めることもあります。
私が現在担当してるのは約70社で、週に5〜10社とMTGをします。他のメンバーも同じくらいですね。MTGは私から進捗を見てお声掛けすることもありますし、企業から数値改善の相談をいただいて実施することもあります。
「この職種の返信率が上がらなくて…」などお客様から自発的にご相談いただけた時は、信頼いただけていることを感じて嬉しいですね。
この仕事の面白さは、OpenWorkに蓄積する豊富なデータを武器に、企業の意思決定を変化させられるところだと思っています。OpenWorkリクルーティングと同じダイレクトスカウト型のサービスは他にもありますが、他社よりも細かいデータを分析が可能なことはオープンワークの大きな強みの1つです。
例えば、応募率が類似企業と比較して低い場合は、Tableauで抽出した数十種類のデータからボトルネックを特定し、企業にアラートを出すことができます。リクルーティングコンサルタントは全員データベースにもアクセスできるので、企業担当者の納得感も醸成しやすいです。データを用いた提案はPDCAも回しやすいですしね。
14:30 担当企業とのMTG
ほとんどの場合、zoomを用いて30分〜1時間ほどオンラインで実施します。
例えば、数値改善の要望を受けた際のMTGのアジェンダは、以下のようになります。
・担当企業の採用状況や最新の採用方針を確認
・OpenWorkリクルーティングにおける他社状況や市場感の共有
・データを用いた課題点共有と改善案の提案/議論
・今後の運用方針と目標数字の設定
上記のような提案以外にも、クチコミを活用した企業説明会の企画提案や、クチコミを分析し、企業ブランディングを目的に会社情報ページに反映させる提案などをすることもあります。
クチコミを活用した採用はまだ手法として確立しきっていないので、企業と一緒に試行錯誤できるところが面白さですね。
MTG終了後は顧客管理システムのSalesforceに情報を登録し、MTGで得た耳寄り情報や気づきをSlackで発信します。
情報共有の頻度は高く、競合媒体の新機能とそこから派生した自社サービスへの機能改善案、業界や職種別の採用トレンド、チーム全体の売り上げに大きな影響を及ぼしそうな企業状況の変化など、日々さまざまな情報が発信されます。
発信に対してマネージャーや代表の陽樹さんが好意的な反応をくれることがあり、その時は心の中でガッツポーズをしています!
15:30 社内MTG
私が所属する中途チームでは、各メンバーが通常業務+αで何かしらのプロジェクトを担当していることが多いです。私の場合は、採用が難航していたオープンワークのIT総務ポジションの採用を人事メンバーと一緒に取り組んだり、OpenWorkリクルーティングのサービス価値を定量的に図るためのユーザーアンケート企画などを行っています。
16:30 ゆるっとMTG
毎週金曜日に中途チームで開催されている、名前のとおり「ゆるい」MTGです。
直接顔を合わせる機会が少ないリモートメインの環境下でも、心理的安全性を担保してざっくばらんに意見を交わすことができるように実施しています。私はこの時間がとても好きで、旅行に行った話や業務の中で行き詰まっていること、恋愛相談などメンバーを知れるこの時間を、これからも大事な文化として残したいなと思っています。
18:00 新規メンバーとの1on1
サポートを担当している新規メンバーと週2回の1on1を設けています。新規メンバーがいま悩んでいることの相談に乗り、不安や疑問を解消するための時間です。
入社したては分からないことだらけ。私もそうでしたが、いきなりマネージャーに話しにくい内容もあります。私は今年で入社3年目ですが、入社年次が近いからこそ相談できることもあると思っているので、サポーターである私が不安を回収し、できるだけスムーズに馴染めるように尽力しています。
※オープンワークでは、新卒の場合入社後6ヶ月、中途の場合入社後最低1ヶ月、先輩社員がサポーターとして頻繁に1on1をするなどサポートする制度があります。
18:30 マネージャーとの1on1
週に1回程度、マネージャーとの1on1があります。自身の目標達成に向けた戦略について相談したり、新しく始めたいプロジェクトの壁打ち、キャリアの相談など様々な内容を話します。
例えば、従業員数数万人の非常に多くの部署がある担当企業で、新しい部署でもOpenWorkリクルーティングを活用していただくための開拓戦略を相談したり、MTGに参加する先方の役職者と対等に議論するため打ち合わせの同席を依頼するなど、相談内容は様々です。
今後は顧客接点のある立場として、企業に寄り添ったプロダクト提案などもしていきたいと考えているので、自分で考えた新規機能の内容をマネージャーに壁打ちし、一緒に実装までの道筋を描くなどの相談もしています。この柔軟さはベンチャーならではだと思いますし、週1で1on1があるのはとてもありがたいなと感じています。
19:00 メール対応/退勤
1日の終わりには、メールや社内コミュニケーションツールのSlackなどでの連絡を確認し、明日の予定等を確認して退勤しています。
リクルーティングコンサルタントで身に付くスキル3選
リクルーティングコンサルタントは、仮説思考力・分析力・遂行力が身に付く仕事だと感じます。
ともかく毎日データを分析しますし、そのデータから何が言えるのか?と仮説を立て、実際のサービス運用結果で仮説検証もできるので、仮説思考力も磨かれていきます。
このサービスは企業が求人を作成したりスカウトを送信したりしないと売上にならないので、長期的な目線で顧客成功のシナリオを描き、自分の目標達成と顧客成功の両立ができるタスク設定やマネジメントが必須なんです。なので否応なく遂行力も磨かれていきますね。
あと、オープンワークは上場していてクチコミもたくさんあって、きちんと体系立っているように見えるかもしれないですが、リクルーティング事業は他社と比較し後発で改良を重ね続けている状態です。
それは裏を返せば、挑戦機会がいくらでもあるということです。私も実際に新機能やユーザーアンケート企画を提案して実施してますし、全社的にも手を上げた若手にチャンスを与える社風があります。
これからよりステークホルダーが増える中で、顧客ひいては社会に対して提供できる価値を考え続けられる人にぜひ仲間になって欲しいなと思います。