育休を取得したパパ社員に聞く 仕事と家庭を両立するオープンワークの働き方
こんにちは!note編集部です。
転職や就職活動で、仕事と家庭との両立を重視する方は多いのではないでしょうか。長い人生のなかでも特に大きなライフイベントが、子供の誕生に伴い家族が増えること。ここ数年で出産や子育てに関する休業制度は充実してきましたが、男性の育児休業(育休)取得率は女性に比べてまだ低いといった課題もあります。
今回は、最近育休を取得し、現在も子育て真っ最中の男性社員3人による対談をお届けします。仕事と家庭を両立するオープンワークの働き方について、等身大のエピソードを交えながらご紹介します。
森(左)
2020年入社。開発ユニットのWEBアプリケーションチームに所属し、プランナーを兼務。第1子誕生直後の22年12月~23年3月まで育休取得。自営業の妻と共働き。
小川(中央)
2018年入社。開発ユニットのインフラチーム所属。第1子が生後2か月のタイミングで育休入りし、23年2月~6月まで取得。実は、森とは子供同士の誕生日が5日違い。夫婦ともにフルタイム勤務。
松元(右)
2019年入社。人事グループマネージャー。23年5月、第1子誕生。8月に1か月間の育休を取得。妻は現在育休中。
育休取得 先輩社員の存在が後押しに
松元)
まずは、育休を取得するにあたっての準備について教えてください。みなさんはいつ頃から育休を取ろうと考えていましたか?
森)
私は妊娠が分かってすぐに、「育休を取ろう、取りたい」とごく自然に思いました。
私の妻は自営業でバレエの講師とピラティスのインストラクターをやっているので、会社員のように決まった勤務時間がありません。出産直後は妻も仕事を休んでいましたが、妻が仕事に復帰して働くようになれば、その間は私が子供の面倒をみて、家事もやらないといけないですよね。妻に合わせて柔軟に動けるようになるためにも、育休を取って子育てに専念する時間は必要だと思いました。
小川)
私は、妊娠中の妻が安定期に入る前後に育休を取ろうと決めました。オープンワークには半年間、育休を取得した男性社員もいたので迷いはなかったです。
松元)
子育てのためとはいえ、やはりまとまった期間休むことは勇気がいりますよね。実際に育休を取得した社員の存在は大きいですか?
小川)
育休を取得した実績だけでなく、復帰後の様子を見られたことは良かったですね。自分に置き換えた時にイメージしやすかったので。
森)
育休を取ることのキャリアへの影響は感じませんでした。それよりも子供がいる生活に自分が順応できるかどうかの方が不安でした。だからこそ、育休期間中に生まれてすぐの赤ちゃんのお世話を経験すれば、いずれ共働きで子育てをする時期が来てもなんとかやっていけるのではないかという思いがありました。
松元)
オープンワークで過去に育休を取得した男性社員の休業期間は、3か月~半年程度が多いです。みなさんは取得期間をどのように決めましたか?
小川)
育休中は雇用保険制度の「育児休業給付金」を受け取ることができるのですが、育休当初から6か月が過ぎると支給額が減ります。生活を維持していく必要もあるので、育休の取得期間は給付金が減らない6カ月間以内と決めました。
森)
私も期間は迷いましたね。小川さんと同じ理由で半年間の休業も検討しました。ただ私の場合、半年間休んでしまうと復帰した時にこれまで通り仕事ができるのだろうか、感覚が鈍るのではないか、といった不安もあって3カ月間にしました。
円滑な引継ぎの鍵は「仕事の属人化を避ける」こと
松元)
私の育休は1カ月間と短かったのですが、今振り返るとそれゆえの反省があります。私のなかで「1カ月で戻ってくるから」という甘えがあり、日々の業務に追われてしっかりと引継ぎを残せませんでした…。属人化している仕事が多かった点も良くなかったです。お二人は仕事の引き継ぎはどのように進めましたか?
森)
当時所属していたプロジェクトでは、普段から仕事を属人化せず業務や情報の共有を可視化しています。比較的引継ぎが円滑に進んだのはこれが大きな理由だったと思います。
小川)
引継ぎ資料は業務の合間に少しずつ作っていましたが、作った資料をメンバーに共有し、引継ぎが終わったのは育休に入る直前になってしまいました。引継ぎの明確なロードマップが描けていたかと振り返ると自信はないです。
松元)
周囲への報告はどのように行いましたか?
小川)
私が所属するインフラグループはメンバーが多くないので、やはり自分が抜けることの影響は考えました。みな受け入れてくれるだろうとは思いましたが、早めに報告した方が良いと思い、タイミングは上司と相談しました。
森)
私は妻が安定期に入ってすぐ、上司や同僚には育休を取得する意向を伝えました。
松元)
私も妊娠が分かったタイミングですぐに上司へ報告を行いました。また自身が抜ける影響も考慮し、育休取得のことはチームメンバーへ早めに報告しました。チームの皆さんは最大限フォローしてくれて非常にありがたかったです。
ただ、メンバーの皆さんは特にマネージャーがいない期間の対応について不安もあったと思います。その不安を少しでも払拭できるような引継ぎにおける明確なロードマップを提示したり、チーム体制を作り切れなかったことは自身の大きな反省点でした。
寝不足がつらい育休中の日々 経験重ね復帰後の生活にも自信
松元)
実際に育休に入ってからはどのように過ごしていましたか?
小川)
私は子供が生後2か月のタイミングで育休に入ったのですが、外がまだ薄暗い早朝から子供が起きてしまうことが多々あり…寝不足で体力的にもきつかったです。
森)
夜も3時間おきに起きる子供に合わせて自分も起き、妻と交代しながらミルクをあげたり抱っこしてあやしたりしていました。
松元)
今思うと恥ずかしいのですが、育休前は「3時間ごとの授乳」と聞いて、その間の時間は何をやっているんだろうと思っていました。やはり育児に専念して初めて見える世界がありますよね。
森)
やっと寝たと思っても布団に寝かせた瞬間に起きてしまうこともあるし、その合間に家事全般を進めなければいけないですからね。
私の場合、育休中に父親である自分も母乳をあげる以外のことは全てできるようにならないと、共働きで子育てをすることはできないと思っていたので、この時の経験があって良かったと思います。
小川)
私も育児に慣れていくにつれて、仕事復帰後の生活をよりイメージできるようになりました。育休中に何か特別なスキルが身に付いたというわけではないのですが、例えば子供の意図していることや、何を求めているかが分かるようになります。そういう経験を重ねて、復帰してからも「なんとかやっていけそうだな」と思えるようになった、という感じでしょうか。
松元)
私もお二人と同じ思いです。あと、自分が育児や家事に専念することで、出産を終えた妻の体を休ませてあげることができたのは本当に良かったです。
仕事復帰が近付いて不安を感じることはありましたか?
森)
復帰の2か月前になると、「仕事に戻りたくないなー」と感じていました(笑)その頃になると子供が夜まとまって寝るようになり、私も少し余裕が出てきたんです。外も温かくなって一緒に出掛ける日も増えたので子供と過ごす毎日が楽しかったですね。
小川)
まとまって寝てくれるとありがたいですよね…
森)
本当に…
前向きなキャリア観や目標 「働きやすさ」が土台に
松元)
仕事に復帰されて森さんは約半年、小川さんは約3か月が経ちました。仕事と育児はどのように両立していますか?
小川)
私はほぼリモートワークで仕事をし、妻は会社の方針で出社することが多いです。仕事の間、子供は保育園に通っていますが、自宅で仕事をしている私が送り迎えしています。それ以外にも食事、お風呂、寝かしつけなどのお世話を主に私が担当しています。
両立できている、というよりはなんとか回している、という感じですね。柔軟な働き方ができるのはオープンワークの良さだと思います。
森)
私の妻は、私の育休中に一足先に仕事復帰しました。主に朝と夜に講師の仕事をしているので、私が仕事をする時間とは被らないんです。夫婦で交代しながら、お互いが仕事をしていない時間に子供のお世話を担当しています。時間に余裕はありませんが、小川さんと同じようになんとかなっている、というところですね。
松元)
復帰直後はスムーズに仕事に戻れましたか?会社としても、復帰前に育休取得者との面談の場を設けているのですが、「これは助かった」というものはありますか。
小川)
復帰直後にOpenWorkサイトにおけるドメイン移行のインフラ部分をメインで担当しました(詳細はこちらの記事をご覧ください)
復帰前に上司からプロジェクトの頭出しはされていたので、事前に心構えができたのは良かったです。
松元)
挑戦したいプロジェクトや仕事がある一方、これからは勤務時間という量のみでは担保できないなと思っています。うちはまだ妻が育休中ですが、妻に子供や家のことを丸投げするわけにはいきません。自分も主体的に育児に向き合おうとすると、子供が生まれる前に比べて労働時間は減ります。お二人はどう受け止めていますか?
小川)
私が所属するチームでは期初に、一人一人が仕事にかけられる時間などを前期の実績を見ながら相談して決めています。ただ、これまでと同じパフォーマンスが出せないことにどう向き合い、受け入れるかは私自身も悩んでいます。
森)
私は日中に妻が子供をみてくれているので、その時間帯は集中が必要な仕事を進めます。タスクの種類に応じて時間の使い方を考えるようにしてます。
松元)
最後に、今後のキャリアや目標についてお聞かせください。育休を経て変化はありましたか?
森)
大きくは変わっていないです。もともとエンジニアとしてオープンワークに入社しましたが、現在プランナーを兼務していて、ビジネス側で仕事をしたいという気持ちがあります。今後はより、プランナー側に軸足を移したいという思いは変わっていません。
プランナーは社内の打ち合わせも多いので、家庭との両立という点ではエンジニアの方が調整しやすい部分はあります。ただ、時間に余裕はないものの、育休中に得た自信とオープンワークの働きやすい環境が土台になり、「なんとかやっていける」という思いで前向きにキャリアを考えることができていますね。
小川)
私もエンジニアとしてスキルを磨いていきたいという目標は変わりませんが、プライベートでは自然豊かな場所でのびのびと子供を育てたいと考えています。
松元)
私は子供が生まれるまで、一日中仕事をしていてもそれほど苦ではありませんでした。ですが、今は子供と過ごす時間をいかに多くつくるかを意識しています。仕事と家庭との両立を実現し、チームの成果も最大化させるため、メンバーへの仕事の振り方や連携を考え直すようになりました。
人事としても会社全体の成果を最大化するために働きやすい環境の整備を進めていきたいです。お二人とも、ありがとうございました!
※note編集部から
オープンワークでは2019年以降、男性6人、女性9人が育休を取得しています。育休復帰後は時短勤務やリモートワーク、フレックスタイム制を活用し、勤務しています。